COLUMN

2025年3月4日

【リテーナーサーチ −機会と可能性の最大化−】

第4回 リテーナーサーチサービスにおけるリサーチャーとは

関水 亜希子Akiko Sekimizu

「私たちがご紹介した方がご活躍されて、企業の経営課題を解決する。事業成長に貢献する」
「ご支援した方が、より良いキャリアと経験を得ることができる」

2025年1月23日のコラムで述べているとおり、私たちはこのような仕事の目的をもって、日々お客様と向き合っている。それは、第一線でお客様と対話するコンサルタントに限らず、コンサルタントの仕事を支えるリサーチャーも同じである。

今回のコラムでは、このリサーチャーの仕事について紹介したい。

弊社のリテーナーサーチサービスでは、まず初めに、企業からご依頼された案件(企業が抱える経営課題)にふさわしい方が、どの分野のどのあたりでご活躍されているのかを把握し整理した、ロードマップ1というものを作成する。
このロードマップを基に、コンサルタントが企業の経営課題解決の実現に最も合致する方を探していく。
リテーナーサーチサービスにおけるリサーチャーは、このロードマップ作成時に必要な下調べ、具体的には、業界分析、企業分析を行うためのデータなどの情報収集を実施し、サーチを進める中で具体的にお名前があがってきた方に弊社コンサルタントとの面談実施の個別アプローチを行う。最終的には、企業の経営課題解決の実現に最もふさわしい方を弊社からご紹介するというリテーナーサーチサービスのミッションを支える裏方である。
このロードマップ作成は、担当コンサルタントと何度もミーティングを重ね、時には企業とのミーティングに同席をさせていただきながら理解を深め、どのような方であれば経営課題解決の実現が可能かを可視化していく。このプロセスを経て、企業の発展に寄与いただけそうな素晴らしい方を見つけ出し、個別アプローチを行っていく。ざっとこのような流れだ。

これらリサーチャー業務のどこに重きを置いているか、何に強みを持っているかは各リサーチャーそれぞれである。


前職から数えて18年目のリサーチャーである私が最も重点を置いている業務は「個別アプローチ」である。

リサーチャー業務に携わる中で、企業の更なる飛躍、大きなビジョンの実現に向け、“この方であれば必ずお力を発揮いただける!”と思える方に、幸運にも出会えることがある。しかしながら、おおよそこのような方は現職で邁進されていることが多く、顕在的なご転職意欲は低い場合もある。
そのような、まだご転職を考えていない方に、弊社コンサルタントとの面談を依頼する。
ご転職のご意向もわからず、かつ現職の第一線でご活躍中の方に、潜在的な活躍の機会と更なる可能性を感じていただくには何を伝えれば良いのか。よくある、多数に向けた手当たり次第の面談依頼ではないこと、唯一無二のあなただからお会いしたいのだという思い、などを率直かつ確実に伝えることに焦点を当て、お会いしたいお一人お一人に思いを馳せながらアプローチしていく。このように、ただ一人のお相手に向けた個別性の高いアプローチの結果、コンサルタントとの面談の機会をいただけることは多い。

また大変嬉しいことに、コンサルタントとの面談の橋渡しができた方から「過去再三同様のアプローチはあったが、今回初めて面談承諾しました」、と当方へ直接仰っていただける機会もあり、リサーチャー冥利に尽きる瞬間である。
アプロ―チを開始して数日でコンタクトが取れることもある一方で、半年近く粘り強くアプローチを続け、ようやく「あなたには根負けしました(笑)」とご面談の機会をいただけるケースも多い。

継続して熱意を切らさずアプローチを続けられる源泉は何か?
それは、コンサルタント自身が、弊社を信頼してご依頼くださった企業と本気で向き合い、心の底からその企業の経営課題解決にふさわしい方をお引き合わせしたいと強く思っている、その情熱を知っているから。私たちがお声がけする、まだ転職意向のない方と企業とをお繋ぎするご縁により、個人のお力を遺憾なく発揮される新たなステージが開けると信じているから。つまり、企業、お声がけした方の双方にとってより良い未来を提供できる自信があるから。

リサーチャーは常に裏方ではあるが、いつでも企業と弊社コンサルタントに伴走している心持ちで日々の業務を行っている。

とは言っても、アポイントメントが入らないことも、企業とのお引きあわせが成就せず1からサーチをし直すこともままある。リサーチャーとしての力不足を見せつけられ身動きがとれなくなる。
そのような先行き不透明で閉塞状況になった時、弊社には頼りになる力強いリサーチャー仲間がいる。それぞれのバックグラウンドも、業界やCFO・CHROといったポジションごとに対する造詣も、今まで手掛けてきたサーチの分野も異なるが、各自がそれぞれ誰にも負けない強みと異なる視点を持っている。このようにバラエティーに富んだメンバーの複眼的な視点から得られるアドバイスに救われたことは数知れない。
毎週のリサーチャーミーティングで案件サーチを進める中での困りごとを共有し、解決方法を模索する。生じている問題に対し、リサーチャーチームで真摯に向き合い、多くの意見を交わすことで新たな道筋が見え、行き詰まった状況を打破できることが本当に多い。
この協力体制、成功も失敗も共有できる風通しの良さも弊社のリサーチャーの大きな強みであり価値であると思う。

このように強いリサーチャーチームと情熱を持ったコンサルタントとの協業の結果、より高い次元でリテーナーサーチサービスを提供でき、今後も顧客・社会に対してより良い価値発揮ができるものと自負している。

今ある課題解決に必要な人材の招聘に伴走させていただけませんか?
弊社には、皆様の本気に本気で応える土壌があります。


次回は、企業の本気に本気で向き合う弊社コンサルタントが、リテーナーサーチサービスをさらに深くご紹介してまいります。

1ロードマップ:文中においては、候補者を多角的に多方面から探すための業界地図の意味で使用

執筆者

関水 亜希子

関水 亜希子

Akiko Sekimizu  リサーチャー

エグゼクティブサーチファーム2社でリサーチャーとして18年目。
「ご自身だけでは知りえなかった出会いで起こる、人生の素敵な化学反応」を数多見てまいりました!人と人との繋がりの大切さを日々実感しながら活動をしております。

直近のサーチ実績:SNS関連企業CTO、growth系企業CFO、大手製造業CQO など
2017年8月~現在、リサーチャー
リサーチ分野:ライフサイエンス & ヘルスケア分野 Life-sciences and healthcare area
CXO分野(CTO、CDO、CFOなど)
2016年6月~2017年7月、リサーチャー
リサーチ分野:インダストリアル分野 Industrial Tecnical area

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