−社長(副社長)・取締役 経営人材調査−
「経営者に求める能力」 社長は“守り”、取締役は“攻め” と意識差
〜社長は「課題解決力」、取締役は「戦略提言力」を重視〜
経営層・エグゼクティブ層に特化した人材紹介サービス事業を展開する株式会社リクルートエグゼクティブエージェント(東京都中央区 代表取締役社長:波戸内啓介)は、2013年2月に、従業員数100人以上が在籍する企業の社長クラス100人(社長、副社長)、取締役クラス400人に対して、「経営者に求める能力に関する調査」を実施しました。この度調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申しあげます。
- ▪経営者に求める能力に関して
-
- ・社長、副社長が経営者に求める能力トップ3:
リーダーシップ(60%)、決断力(46%)、課題解決力(36%)
- ・取締役クラスが経営者に求める能力トップ3 :
リーダーシップ(58.5%)、決断力(52.8%)、戦略提言力(35.3%)
- 社長・副社長と取締役クラスともにリーダーシップ、決断力が1位、2位となりました。違いが出たのは、3位の課題解決力(社長・副社長)と戦略提言力(取締役クラス)。(参照図①)社長・副社長が課題を解決していく“守り”を後継者の能力として重視しているのに対して、取締役クラスは将来のビジョン、施策などを示せる“攻め”の能力を自身の会社の経営者に求めていることが分かりました。
- ▪図: .社長、副社長&取締役クラスが経営者に求める能力に関して
- ▪上記の調査結果に関して -リクルートエグゼクティブエージェント マーケティング担当者
- 「 社長・副社長・取締役ともに、経営者に求める能力として、リーダーシップをあげているのが特徴的です。日本企業のグローバル化をどのように実現するのかといった、今までとは異なる経営課題を抱える企業が多い中、変化をリードする経営者像が求められていることが見て取れます。 」
- ▪参考資料:
-
【調査概要】
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:従業員数100人以上が在籍する企業社長クラス100人(社長、副社長)、取締役クラス400人
- 実査期間:2013 年2月16日~2月18日
- 調査目的:社長と取締役の意識実態を明らかにする
- ▪コラム①:社長・役員が選んだ「家電業界を立て直せると思う経営者」は、稲盛氏
-
- ・家電業界を立て直せると思う有名経営者トップ3:
稲盛 和夫氏(41.6%)、孫 正義氏(41.2%)、柳井 正氏(23.4%)
- ・稲森氏を選んだ理由:
「不振事業を立て直した実績があるから」( 84.5%)、「施策の実行力がありそうだから」 (45.1%)
- ・孫氏を選んだ理由:
「施策の実行力がありそうだから」(83.2%)、「不振原因の分析能力に長けていそうだから」(40.9%)
- ▪コラム②:社長を含めた役員の5人に1人は転職意向
-
社長・副社長と取締役クラス(n=500)に「転職意向」について聞いたところ、「すぐに転職したい」「いずれ転職したい」を合わせると、転職意向がある人は、21.4%(5人に1人は転職意向がある)に達しました。
- ▪コラム③:調査モニター500人中、女性役員は9人
-
今回の調査は、従業員数100人以上が在籍する企業の社長、副社長、取締役クラス500人を対象(取締役クラス:400ss /社長クラス: 100ss )に実施しましたが、女性の取締役クラスはわずか9人で、社長・副社長に至っては、0人でした。