report

オープンイノベーションを実現させるための
経営者の視点
後編:オープンイノベーションに経営者の積極的な関与が求められる理由

2019年4月15日

5.マーケティング発想のマネジメントでイノベーションを創出

前編では、日本企業がオープンイノベーションで成果を出すための課題として、
1.マーケティングサイドからのアプローチ
2.適切な情報の開示
3.社内のオープン化
4.ベンチャーやスタートアップ企業との連携強化
を挙げました。ここからは、これらの課題をどのように解決すればよいのか?を明らかにするべく、いくつかの成功事例を参考に考察していきます。
まずは1つ目の「マーケティングの視点を持つこと」ですが、この課題について川上教授は、自身が提唱する「MIP(マーケティング・イノベーション・プロセス)モデル(図5)」を用いながら、こう説明します。

図5 MIP(マーケティング・イノベーション・プロセス)モデル

図5 MIP(マーケティング・イノベーション・プロセス)モデル 図5 MIP(マーケティング・イノベーション・プロセス)モデル

「MIPモデルは『企業の情報戦略の下で、マーケティング部門と技術部門が、どのタイミングで情報共有し協働すべきか?』を1枚の図にまとめたものですが、この図にあるように経営責任者は、マーケティング部門と技術部門を俯瞰しながら、経営戦略を立てていく必要があります。特にマーケティング部門は、戦略的にマーケティング活動を行っていく必要がありますが、これを実現するためにも、CMO(Chief Marketing Officer:最高マーケティング責任者)の設置は必要不可欠だと言えるでしょう」
マーケティングへの高い意識を持ってイノベーションを創出している企業の例として、川上教授は「ネスレ日本」を挙げます。
同社が2017年に、健康食品・化粧品メーカーであるファンケルと共同で事業をスタートさせた「ネスレ ウェルネス アンバサダー」は、まさにオープンイノベーションにより新たな市場をつくった好例です。ユーザーの健康状態に合わせて、ビタミンやミネラルなどを加えた抹茶を届けるサービスで、現在はコミュニケーションアプリ「LINE」と提携して、食事写真をオンラインで自動解析する機能も実現させています。
同社の代表取締役でCEO(Chief Executive Officer:最高経営責任者)を兼任する高岡浩三氏は、マーケティング発想のマネジメントを実践している人物として知られていますが、このようなサービスを生み出すことができるのも、高岡氏が標榜する「顧客の問題を発見しその解決のために動く」というマーケットインの志向があるからこそなのでしょう。

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